メンタルトレーニングに必要なA10神経とは
メンタルをトレーニングするには人間の仕組みを知っておくとより効果的です。
私達の精神活動は複雑ですが、仕組みはとてもシンプルです。
この仕組みを知る事で「何をどのようにトレーニングすれば良いか」が分かります。
私達の精神は知・情・意から成り立っています。
すなわち、「知能」「感情」「意思、意欲」の三つです。
これらはA10神経と呼ばれる神経によって繋がれています。
実は私達が潜在的能力を伸ばすヒントはこのA10神経の活性化にあります。
A10神経は脳幹と呼ばれる部分から始まり、大脳辺縁系、そして大脳新皮質まで伸びています。
脳幹は「意思・意欲」の脳です。
大脳辺縁系は「感情」の脳です。
大脳新皮質は「知能」の脳です。
つまり、A10神経は「知・情・意」の三つの精神活動に関わるそれぞれの脳をネットワークさせています。
この為に、それぞれの脳は単独で働くわけではなく、影響しあっています。
知的活動をし、良い結果が出ると気持ちが良くなります。
そして、より強い意志、意欲が湧くようになるメカニズムが働きます。
より強い意志や意欲は脳全体を活性化させ、より知能を高めると言う好循環回路が生まれます。
この仕組みはもちろんテニスにもそのまま当てはまります。
「知的活動=目標設定して練習に取り組む事」
「良い結果=上達」
「より強い意志、意欲=向上心、チャレンジ精神」
テニスの場合はこのようになります。
これら3つの要素が上手く機能すると能力を伸ばす為の好循環回路が作られ、目標を達成する強いメンタルを手に入れる事が出来ます。
ところが、このメカニズムが上手く働かないケースがあります。
それは下記のようなマイナスの影響です。
否定的な思考=苦手意識
否定的な感情=怒りの感情、不安な感情
これらのマイナスのエネルギーは本来のメカニズムに悪影響を与えます。
そして、潜在能力は埋もれたままになってしまいます。
このメカニズムを最大限に活用し、潜在能力を発揮する為には楽しく課題にチャレンジする事が大切です。
そして、またその結果を肯定的に受け取る事によって、A10神経は無意識のうちに好循環回路を作ってくれます。
その結果、自動的に強いメンタルを手に入れる事が出来ます。